えびの高原の県道1号線の通行止め区間が条件付きで解除されます(11/26 午前9時から,発表:宮崎県)

えびの高原の火山活動の影響により通行止めとなっていた県道1号線(小林えびの高原牧園線)の一部について、2022年11月26日(土)9:00より条件付きで通行止めが解除されることになりました(発表:宮崎県県土整備部道路保全課)。これで、土日の日中限定という条件がありますが、小林市方面(生駒高原経由)からえびの高原に上がることが可能になります。

通行止め解除区間(宮崎県ホームページより)
県道1号線と火山の位置関係(宮崎県ホームページを参考に、霧島ジオパーク推進連絡協議会が作成)

★通行できる条件

*通行できる時間は、土曜日及び日曜日の9時~17時までです。ただし、火山活動の状況や天候により、通行止めになることがあります。

屋根付きの自動車のみ通行可能です。歩行者、自転車、自動二輪、オープンカー等は通行できません。また、ゲート間は駐停車禁止です。車両からの乗り降りはできませんので、すみやかに通行してください。

*詳しくは宮崎県ホームページをご参照ください。

火山活動にご注意を

*この道路は、活発な活動を続けている火口や噴気地帯のすぐ近くを通っているということをぜひ認識してください。また、時間帯によっては道路が混みあう可能性もあります。様々なリスクを勘案してご利用ください。

*現在のえびの高原(硫黄山)周辺の噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)ですが、2022年4月~5月頃には火山性地震が増加し噴気温度も一時的に上昇するなどの変化がありました。また、硫黄山西火口からの噴気は一時期停滞していましたが、11月頃から再開しています。このように、火山の状態は今後も変化していくことが予想されます。県道1号線を利用してえびの高原に来られる場合は、事前に火山活動の状況や推移を必ずご確認ください。

*硫黄山周辺の複数の噴気地帯からは、有毒な硫化水素(H2S)や二酸化硫黄(SO2)等を含む火山ガスが噴出しています。喘息等の気管支疾患をお持ちの方は特に注意が必要です。また、これらの火山ガスの観測データや立入規制基準については宮崎県ホームページに掲載されていますので、ご確認ください。

その他、お役立ち情報

霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動の状況【気象庁】:火山活動に変化があった場合に解説情報が出されます。噴火警戒レベルの変更についてもこちらで発表されます。

霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山観測データ【気象庁】:噴気の高さ及び火山性地震の回数の推移が分かります(前日までのデータがグラフ化されています)。

火山ガスと防災【日本火山学会第9回公開講座】:火山ガスに関する基礎知識がまとめられています。