えびの高原の県道1号線の土日解放区間が解放中止になります(6/3から当分の間,発表:宮崎県)

昨年11月26日から土日の9:00~17:00限定で解放されていた県道1号線のえびの高原~不動池の区間について、6月3日(土)から当分の間、解放が中止されることになりました(発表:宮崎県)。これは、この区間内の複数の地点で高い濃度の火山ガス(二酸化硫黄等)が観測されたためです。えびの高原にお越しの際は、最新の火山情報の確認をお願いします。

県道1号線と火山の位置関係(宮崎県ホームページを参考に、霧島ジオパーク推進連絡協議会が作成)

火山活動にご注意を

*えびの高原には、活発な活動を続けている火口や噴気地帯があるということをぜひ認識してください。

*現在のえびの高原(硫黄山)周辺の噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)ですが、2023年5月以降、高い火山ガス濃度だけでなく、火山性地震の回数も多くなっています(20回を超える日もあります)。えびの高原に来られる場合は、事前に火山活動の状況や推移を必ずご確認ください。

*硫黄山周辺の複数の噴気地帯からは、有毒な硫化水素(H2S)や二酸化硫黄(SO2)等を含む火山ガスが噴出しています。喘息等の気管支疾患をお持ちの方は特に注意が必要です。また、これらの火山ガスの観測データや立入規制基準については宮崎県ホームページに掲載されていますので、ご確認ください。

その他、お役立ち情報

霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動の状況【気象庁】:火山活動に変化があった場合に解説情報が出されます。噴火警戒レベルの変更についてもこちらで発表されます。

霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山観測データ【気象庁】:噴気の高さ及び火山性地震の回数の推移が分かります(前日までのデータがグラフ化されています)。

霧島山の火山活動に関する情報提供【宮崎県】:えびの高原の火山ガス観測のデータが掲載されています。

火山ガスと防災【日本火山学会第9回公開講座】:火山ガスに関する基礎知識がまとめられています。

前回記事(2022/11/24投稿)