①気象台による発表
福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、霧島山の新燃岳の火山活動が高まった状態となっていることから、12月12日(木) 11:00、霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベルを2(火口周辺警報)に引き上げました。気象台による解説情報によりますと、新燃岳では、10月下旬頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加しており、人工衛星を利用した計測において11月頃から新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられる変化が認められるとのことです。気象台は、新燃岳火口中心から概ね2kmの範囲を警戒が必要な範囲としました。その他、気象台による防災上の警戒事項については、下記リンク先をご覧ください。
火山の状況に関する解説情報(2024年12月12日、福岡管区気象台・鹿児島地方気象台)
②自治体の対応
噴火警戒レベルの引き上げを受けて、各自治体により警戒区域及び立入規制に変更が行われました。下の規制図は宮崎県ホームページからの引用です。
新燃岳周辺の規制の変更点は下記のとおりです。
(1)立入禁止区域
・新燃岳火口中心から概ね2kmの範囲(1km規制から2km規制に変更)
(2)利用できない登山道
・韓国岳~獅子戸岳間の登山道
・大幡山~獅子戸岳間の登山道
・中岳中腹~中岳探勝路終点間の登山道
③その他
その他、補足事項は下記のとおりです。
・新湯温泉及び湯之野温泉から新燃岳に至る登山道は、以前から利用不可です。鹿児島県ホームページの図を参考にしてください。
・新燃岳の噴火警戒レベルが2に上がったのは、2022年3月27日~8月19日の期間以来のことです。噴火は2018年6月27日以降発生していません。
・霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベルの上げ下げの判定基準はこちら(PDF)をご参照ください。
・えびの高原(硫黄山)周辺、御鉢、大幡池の噴火警戒レベル及び規制区域に変更はありません。
・霧島山への来訪を計画される方は、最新の火山情報(火山登山者向けの情報提供ページ, 気象庁)や、霧島上空の風向き(MRT宮崎放送のページ)をご確認ください。