教育・学術支援
教育活動
霧島ジオパークでは、地球というフィールドを通じて、主体的に学んでいけるようなきっかけを提供しています。また、持続可能な地域社会づくりを目指し、挑戦し続けることのできる人の育成も支援します。
学校教育における取り組み
小・中学校、高等学校への出前講座
主に霧島ジオパーク推進連絡協議会事務局スタッフが講師となり、座学や実験を通じて、火山噴火のしくみや霧島の自然の成り立ちを学びます。いわゆる郷土学習ではなく、地球の活動と自分たちの暮らしのつながりにも興味を持ってもらうことをねらいとしています。
学校の野外学習におけるガイド活用
学校の野外活動等にジオガイドを派遣し、ただ自然に触れるだけではなく、風景の奥にある地球の活動についても子どもたちに伝えています。
学校教育以外での取り組み
夏休み子ども火山スクール
お菓子や炭酸飲料等の身近な材料を用いた実験を通じて、火山噴火のしくみについて楽しみながら学ぶ機会を提供し、霧島山の周辺に暮らす子どもたちの火山についての興味・関心を高めることを目的として開催しています。
教育プログラムづくり
学校や教育施設と連携し、各種教育プログラムを作成・実行しています。
地球の営みを教育に活かしたい、持続可能な開発を教育に取り入れたいという要望がある場合はお問い合わせください。
これまでの実績
- ジュニアジオガイド(霧島市立陵南中学校)
- 霧島ジオパーク研修(鹿児島県立国分高等学校)
- なるほど!霧島ジオクラブ(宮崎県御池青少年自然の家)
学術研究支援
霧島ジオパークでは、潜在する地域資源を発掘し、学術的根拠に基づきその価値を示すことができるようにするため、本ジオパーク内での様々な分野の調査研究活動に対する支援を行っています。
学術研究支援補助事業
霧島ジオパークエリア内の自然や文化といった地域資源を対象にした調査・研究を行うにあたり、必要な経費の一部を補助します。
補助対象事業
霧島ジオパークに直接かかわる内容で次のいずれかに該当する調査・研究
- (1)保護・保全に関すること
- (2)教育・防災に関すること
- (3)地域振興及び地域経済に関すること
- (4)地球科学に関すること
- (5)動植物や歴史・文化等に関すること
- (6)その他霧島ジオパーク推進連絡協議会が補助対象と認めるもの
補助対象者
- (1)大学において調査・研究に従事している大学生、大学院生、または大学、研究機関等に所属する教員または研究員(グループによる研究も対象)
- (2)その他、霧島ジオパーク推進連絡協議会会長がみとめた者
補助金の額
上限10万円
霧島ジオパーク学術研究支援補助事業の実績
年度 | 研究者名 | 研究名 | 要旨 |
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令和5年度 | 木尾 竜也 | 御池軽石を対象としたプリニー式噴火推移に関する地質学的研究 | |
城本 高輝 | 霧島ジオパークのワーケーション推進に関する研修 | ||
百原 新 | 霧島北部に分布する溝園層の堆積年代と最終氷期最寒冷期の植物相の解明 | ||
髙嶋 洋 | 霧島市奥新川地域における水道水源湧水の湧出機構に係る研究 | ||
西嶋 啓一郎 | 「霧島ジオパーク」霧島市・湧水町地域におけるドローン利活用の実証研究 | ||
令和4年度 | 藤井 郁乃 | 霧島ジオパークにおける重層的な地域資源の利活用に関する研究 | |
百原 新 | 大型植物化石に基づく最終氷期の霧島山北部周辺の植物相の解明 | ||
髙嶋 洋 | 環霧島地域における湧水の持続可能性に係る研究 | ||
令和3年度 | 山口 弘幸 | 霧島ジオパークにおけるユニバーサルデザイン化の推進に関する調査研究 |